あーとむーす

音楽

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド『The Velvet Underground & Nico』、モブ・ディープ『The Infamous』――尖鋭のまま覚醒する成熟

ニューヨークに響くアンダーグラウンドの系譜 1960年代と1990年代、ニューヨークという都市は、それぞれの時代を象徴するアンダーグラウンドの傑作を生み出した。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Undergr...
音楽

キング・クリムゾン『太陽と戦慄』、ナイン・インチ・ネイルズ『The Fragile』―― 太陽の光とモニターの光

1973年に発表された『太陽と戦慄』と、1999年に発表された『フラジャイル』は、時代もジャンルも異なる作品でありながら、静寂と轟音の極端な対比を通じて聴き手の意識を覚醒へと導く点で深く共鳴している。 キング・クリムゾンが創り上げた...
音楽

ピンク・フロイド『原子心母』とリスト『前奏曲』――壮大なロマンと生命の円環

学生の頃、ある友人からこう言われたことがある。「感想を聞いただけで、その人の感性が測られてしまう恐ろしいアルバムがあるけど、聴く?」そう言って手渡されたのが、『原子心母(Atom Heart Mother)』だった。 出典:Artp...
アート

混ぜすぎた美術史 30 ~フランシス・ピカビア

フランシス・ピカビア(1879–1953、フランス) 崩れ続ける様式 一 貫性の解体 フランシス・ピカビアは、特定の様式にとどまることを徹底して拒み続けた画家である。スペイン系の父とフランス系の母のもとに生まれ、比較的自由な環...
アート

混ぜすぎた美術史 29 ~ジョルジョ・デ・キリコ

ジョルジョ・デ・キリコ(1888–1978、イタリア) 遅れてやってくる意味 ― 不安な空間 デ・キリコは、対象や形態を消し去るのではなく、それらをあえて残すことで、別の不安定さを引き出した画家である。彼の画面には、建物や彫像...
アート

混ぜすぎた美術史 28 ~ワシリー・カンディンスキー

ワシリー・カンディンスキー(1866–1944、ロシア) 音のような絵画 ― 形態の解放 カンディンスキーは、絵画が対象を描くという前提そのものを問い直した画家である。彼の絵画においては、風景や人物は次第に輪郭を失い、やがて明...
アート

混ぜすぎた美術史 27 ~パブロ・ピカソ

パブロ・ピカソ(1881–1973、スペイン) 崩れはじめた様式 ― 絵画の臨界点 20世紀初頭、世界はもはやひとつの視点から捉えられるものではなくなりつつあった。その変化を、いち早く絵画の中で引き受けたのがパブロ・ピカソであ...
アート

混ぜすぎた美術史 26 ~構造の解体と知覚の再編

崩れるカツカレー 異なる文化やイメージが混ざり合う状態が、ひとつの様式として整えられると、世界は一度、安定したもののように見えてくる。それらはそのままぶつかり合うのではなく、皿の上に盛り付けられるように配置される。それぞれの違いは保...
音楽

リル・ウェイン『Tha Carter IV』― 制御されかけた奇跡

Lil Wayne のキャリアにおいて、『カーターIV』はしばしば過渡的な作品として扱われる。しかしそれは単なるピーク後の安定ではなく、むしろ彼の創造性の構造が最も可視化された地点にある作品である。 出典:Artpedia/リル・ウ...
音楽

ジェリーフィッシュ『Spilt Milk』― 無邪気さの技術

カツカレーとしての『こぼれたミルクに泣かないで』 Jellyfishは、1990年代初頭に活動したアメリカのバンドである。ビートルズ以降のポップ・ミュージックの系譜を引き受けながら、多重コーラスや緻密なアレンジによって独自の...
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