コラム・アート概論

コラム43:純粋性という保存技術 ─ 近代は何を未来へ運ぼうとしたのか Ⅱ

空間を保存する ─ ホワイトキューブという保存容器 抽象表現主義が絵画そのものを純化し、その価値を未来へ保存しようとした運動だとすれば、それを受け止める展示空間にもまた、同じ思想が現れていた。 それが「ホワイトキューブ」である...
コラム・アート概論

コラム42:純粋性という保存技術 ─ 近代は何を未来へ運ぼうとしたのか Ⅰ

絵画を保存する ─ 抽象表現主義という真空パック 美術史を学ぶと、多くの場合、抽象表現主義は近代絵画の頂点として語られる。 確かにその評価には十分な理由がある。ポロックやロスコ、ニューマン、デ・クーニングらは、画面や色彩、身体...
アート

混ぜすぎた美術史 95 ~アド・ラインハート

アド・ラインハート(1913–1967、アメリカ) 純粋絵画という理想 ─ 完成ではなく、問いとしての黒 アド・ラインハートといえば、黒一色に見える《ブラック・ペインティング》がよく知られている。一見すると何も描かれていないよ...
アート

混ぜすぎた美術史 94 ~クリフォード・スティル

クリフォード・スティル(1904–1980、アメリカ) 絵画はそこに「在る」 ─ 画面という物体の強度 クリフォード・スティルは、抽象表現主義のなかでも最も孤高の画家である。ジャクソン・ポロックのように身体の軌跡を画面へ解放す...
アート

混ぜすぎた美術史 93 ~バーネット・ニューマン

バーネット・ニューマン(1905–1970、アメリカ) 一本の線は、世界を分ける ─ 純粋性の果てに残るもの バーネット・ニューマンは、抽象表現主義のなかでも最も単純な絵画を描いた画家かもしれない。 巨大な色面。 ...
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混ぜすぎた美術史 92 ~マーク・ロスコ

マーク・ロスコ(1903–1970、ラトビア/アメリカ) 色彩は、見る時間をつくる ― 絵画という場の発明 マーク・ロスコは、抽象表現主義を代表する画家であり、クレメント・グリーンバーグの形式主義とも深く結び付けられてきた作家...
アート

混ぜすぎた美術史 91 ~リー・クラズナー

リー・クラズナー(1908–1984、アメリカ) 更新し続ける絵画──純粋になりきらない強さ リー・クラズナーは、長いあいだ「ジャクソン・ポロックの妻」として語られることが多かった。しかし現在では、抽象表現主義のなかでも最も柔...
コラム・アート概論

コラム41:純粋性という理想 ─ 日本における抽象表現主義の受容

日本では、抽象表現主義はしばしば「絵画の純粋性」を追究した運動として紹介されてきた。その背景にはクレメント・グリーンバーグの形式主義があり、日本では藤枝晃雄をはじめとする批評家たちがその思想を積極的に紹介した。 出典:Artpedi...
アート

混ぜすぎた美術史 90 ~ウィレム・デ・クーニング

ウィレム・デ・クーニング(1904–1997、オランダ/アメリカ) 描くことは、壊すことでもある ― 終わることのない生成 ウィレム・デ・クーニングは、抽象表現主義のなかでも、最も「描く」という行為そのものを問い続けた画家であ...
アート

混ぜすぎた美術史 89 ~ジャクソン・ポロック

ジャクソン・ポロック(1912–1956、アメリカ) 身体は、絵筆になる ― 絵画が重力を描いた瞬間 ジャクソン・ポロックは、絵画の歴史のなかでも、最も劇的な飛躍を遂げた画家の一人である。 出典:Artpedia/ジャク...
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