音楽

ナズ『God’s Son』『Hip Hop Is Dead』『Life Is Good』─ 伝説なのに、けっこう俗っぽい

ナズは、デビューした瞬間から伝説になった。 『イルマティック』はストリートの現実を描いたアルバムだった。けれど、その現実はあまりにも美しく、言葉もあまりにも鋭かった。 ナズのラップは、路上の出来事をそのまま吐き出すというより、...
音楽

ナズ × ヒット-ボーイ『King’s Disease』から『Magic 3』 ─ 別の世界線で、自分を変える

ナズ(Nas)とヒット-ボーイ(Hit-Boy)は、2020年から2023年までのわずか数年の間に、6枚のアルバムを作った。 『キングス・ディジーズ(King's Disease)』、『キングス・ディジーズII』、『キングス・ディジ...
音楽

ナズ× DJプレミア『Light-Years』─ 30年後、もう一度出会う

ナズ(Nas)とDJプレミア(DJ Premier)による『ライト-イヤーズ(Light-Years)』を聴いていて面白いのは、懐かしさよりも新鮮さだった。 出典:Artpedia/ナズ&DJプレミア「ライト-イヤーズ」 もち...
アート

混ぜすぎた美術史 115 ~裂け目から、美術が広がり始める

ステラとラウシェンバーグ。 この二人を並べると、戦後美術の流れが少し違って見えてくる。 二人は、同じ方向へ進んだのではない。 ステラは、絵画の内部へ入っていった。 線、形、支持体、平面、色。 絵画を支えている...
アート

混ぜすぎた美術史 114 ~ロバート・ラウシェンバーグ

ロバート・ラウシェンバーグ(1925–2008、アメリカ) 世界を絵画に運び込む ラウシェンバーグは、絵画の中に世界を入れてしまった。 新聞、写真、印刷物、古い家具、衣服、タイヤ、動物。 出典:Artpedia/ロ...
アート

混ぜすぎた美術史 113 ~フランク・ステラ

フランク・ステラ(1936–2024、アメリカ) 純粋性を突き詰め、絵画を空間へ押し出す フランク・ステラは、抽象表現主義のあとに現れた画家である。 しかし、彼はその豊かな画面を受け継ぎながら、そこから徹底的に余計なもの...
アート

混ぜすぎた美術史 112 ~キメラ的カツカレーの発生 ─ 純化と混交、ステラとラウシェンバーグ

ここまで、美術はさまざまな方向へ進んできた。 抽象表現主義は、絵画に身体、時間、偶然、精神を持ち込んだ。 ミニマルは、そこから余分なものを削り、作品を構造へと近づけた。 出典:Artpedia/ロバート・ライマン「無題」...
コラム・アート概論

経験の地層図Ⅱ ─ 芸術家はどのように世界を描き換えるのか

美術史全体を眺めると、経験の地層は時代を超えて積み重なってきたことが見えてくる。 しかし、その変化は歴史全体の流れだけに現れるものではない。一人の芸術家の制作を追っていくと、その内部にも、経験が形成され、変形し、次の認識へと移ってい...
コラム・アート概論

経験の地層図Ⅰ ─ 美術史を読み替える

美術史には、これまでさまざまな作品の見方が提案されてきた。 形式を見る立場がある。思想や制度を見る立場がある。政治やジェンダー、歴史的背景を重視する立場もある。市場やメディアとの関係から作品を読む立場もある。 どれも作品を理解...
アート

混ぜすぎた美術史 111 ~ジャック・ブッシュ

ジャック・ブッシュ(1909–1977、カナダ) ちゃらんぽらんな幾何学 ジャック・ブッシュの絵を見ていると、少し笑ってしまう。 幾何学的な形がある。 縦線。 横線。 矩形。 帯。 色面。 ...
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