音楽

フューチャー & メトロ・ブーミン『WE DON’T TRUST YOU』 ─ 二人になると、自由になる

フューチャー(Future)の低い声の下で、メトロ・ブーミン(Metro Boomin)の808が鳴る。 重く暗いのに、二人が組むと音楽は窮屈にならず、むしろ自由になる。 トラヴィス・スコット『ユートピア』の「多方向へ広がる自...
音楽

トラヴィス・スコット『Utopia』─ 世界を生成するためのプロトコルとしての音楽

トラヴィス・スコット(Travis Scott)の『ユートピア(Utopia)』を聴いていると、まず感じるのは「新しい音」というより、音楽の組み方そのものが変わったという感覚だった。 出典:Artpedia/トラヴィス・スコット「ユ...
音楽

メトロ・ブーミン『Not All Heroes Wear Capes』とトラヴィス・スコット『ASTROWORLD』 ─ 感情の構造物をつくる

メトロ・ブーミン(Metro Boomin)の『ノット・オール・ヒーローズ・ウェア・ケイプス(Not All Heroes Wear Capes)』と、トラヴィス・スコット(Travis Scott)の『アストロ・ワールド(ASTROWO...
音楽

ジェイ-Z『4:44』─ 競争の外側で生まれた“静かなラップ”

ジェイ-Z(JAY-Z)の『4:44』は、彼のキャリアの中でも特異な位置を占める作品だ。 『アメリカン・ギャングスタ―』では、社会のなかを生きる男の姿を描いた。 『ウォッチ・ザ・スローン』では、カニエ・ウエストとともに成功と富...
音楽

ジェイ-Z & カニエ・ウエスト『Watch the Throne』― 快楽を完成させる

ジェイ-Z(JAY-Z)と カニエ・ウエスト(Kanye West)の『ウォッチ・ザ・スローン(Watch the Throne)』を聴いていると、ある種の異様な「気持ちよさ」に気づく。 音が大きい。ビートが強い。サンプリングが細か...
音楽

ジェイ-Z『American Gangster』― 風化しないヒップホップ

ジェイ-Z (JAY-Z)の『アメリカン・ギャングスタ―(American Gangster)』を聴くと、まず感じるのは、その不思議な「古びなさ」だ。 出典:Artpedia/ジェイ-Z「アメリカン・ギャングスタ―」 『ブルー...
音楽

ナズ『God’s Son』『Hip Hop Is Dead』『Life Is Good』─ 伝説なのに、けっこう俗っぽい

ナズは、デビューした瞬間から伝説になった。 『イルマティック』はストリートの現実を描いたアルバムだった。けれど、その現実はあまりにも美しく、言葉もあまりにも鋭かった。 ナズのラップは、路上の出来事をそのまま吐き出すというより、...
音楽

ナズ × ヒット-ボーイ『King’s Disease』から『Magic 3』 ─ 別の世界線で、自分を変える

ナズ(Nas)とヒット-ボーイ(Hit-Boy)は、2020年から2023年までのわずか数年の間に、6枚のアルバムを作った。 『キングス・ディジーズ(King's Disease)』、『キングス・ディジーズII』、『キングス・ディジ...
音楽

ナズ× DJプレミア『Light-Years』─ 30年後、もう一度出会う

ナズ(Nas)とDJプレミア(DJ Premier)による『ライト-イヤーズ(Light-Years)』を聴いていて面白いのは、懐かしさよりも新鮮さだった。 出典:Artpedia/ナズ&DJプレミア「ライト-イヤーズ」 もち...
アート

混ぜすぎた美術史 115 ~裂け目から、美術が広がり始める

ステラとラウシェンバーグ。 この二人を並べると、戦後美術の流れが少し違って見えてくる。 二人は、同じ方向へ進んだのではない。 ステラは、絵画の内部へ入っていった。 線、形、支持体、平面、色。 絵画を支えている...
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