音楽

レイクウォン『Shaolin vs. Wu-Tang』 ─ ウータンの「普通」をつくった男

レイクウォンの『シャオリンvs.ウータン(Shaolin vs. Wu-Tang)』を聴いていると、不思議な感覚になる。 RZA(レザ)がつくった初期ウータンの音とは少し違う。ビートはもう少し派手で、音の感触も現代的だ。それでも、レ...
音楽

RZA(レザ)『ゴースト・ドッグ : 侍の道』─ 感覚で編集された世界

ウータン・クランの『Enter the Wu-Tang (36 Chambers)』、いわゆる「燃えよウータン」を初めて聴いたとき、強烈だったのは、その音が当時のヒップホップの「強さ」と少し違っていたことだった。 音は籠っている。サ...
アート

混ぜすぎた美術史 131 ~幻想絵画とヨーロッパの美術観Ⅱ ― 形式とイメージのあいだ

5. 「確からしさ」の揺らぎ では、イメージが思考を生み出すのだとすれば、私たちが現実を理解するということは、どういうことなのか。 ここで、もう一つ考えておきたいことがある。 それは、私たちが何を現実らしいと感じ、何を確...
アート

混ぜすぎた美術史 130 ~幻想絵画とヨーロッパの美術観Ⅰ ― イメージが思考する

1. 目に見えるものから、目に見えないものへ 戦後のアメリカ美術を見ていくと、絵画とは何か、美術とは何かという問いが、次第に強くなっていく。 抽象表現主義では、描く行為や絵具の物質性が前面に現れる。ミニマリズムでは、作品の形や...
アート

混ぜすぎた美術史 129 ~ヤン・ファーブル

ヤン・ファーブル(1958–、ベルギー) 昆虫の鎧をまとった身体 ヤン・ファーブルの作品を見ると、まず美しいと思う。 青や緑に光る甲虫の翅。金属のような光沢。細かく並べられた昆虫の身体。 出典:Artpedia/ヤ...
アート

混ぜすぎた美術史 128 ~マティ・クラーワイン

マティ・クラーワイン(1932–2002、ドイツ/フランス) 世界を一枚に詰め込む絵画 マティ・クラーワインの絵を見ると、まず「これは誰の絵なのだろう」と思う。 白人の身体があり、黒人の身体がある。天使や神のような姿があ...
アート

混ぜすぎた美術史 127 ~オッド・ネルドラム

オッド・ネルドラム(1944–、スウェーデン生まれ・ノルウェー) 日常の裏側にある闇 オッド・ネルドラムの絵には、妙な違和感がある。 人物も、岩も、空も、海も、火も、特別なものではない。 それなのに、画面を見ている...
アート

混ぜすぎた美術史 126 ~H.R.ギーガー

H.R.ギーガー(1940–2014、スイス) 生物と機械のあいだ H.R.ギーガーの絵を見ると、まず「これは何なのだろう」と思う。 人間のようにも見える。 動物のようにも見える。 しかし、どちらでもない。 ...
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混ぜすぎた美術史 125 ~ズジスワフ・ベクシンスキ

ズジスワフ・ベクシンスキ(1929–2005、ポーランド) 世界のあとに残るヴィジョン ベクシンスキの絵を見ると、まず「何かが起きてしまった世界」という感じがする。 巨大な建物が崩れ、乾いた大地がどこまでも続いている。 ...
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混ぜすぎた美術史 124 ~フリーデンスライヒ・フンデルトワッサー

フリーデンスライヒ・フンデルトワッサー(1928–2000、オーストリア) 正確な世界を、曲線でほころばせる フリーデンスライヒ・フンデルトワッサーの絵を見ると、最初に目に入ってくるのは色かもしれない。 赤、青、黄色、緑...
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