音楽

メソッド・マン『Tical 2000』─ ウータンのイデアの変質

メソッド・マン(Method Man)の『ティカル2000(Tical 2000: Judgement Day)』を改めて聴いていると、不思議な感覚になる。 音が多い。 スキットが入り、声が入り、さまざまなプロデューサーのビー...
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GZA(ジザ)『Liquid Swords』── 動かないためのラップ

ジザ(GZA)の『リキッド・ソーズ(Liquid Swords)』を聴いていると、ラッパーというより、チェス盤の前に座っている人の姿を思い浮かべる。 大きく動かない。 声を張り上げることもない。言葉を次々と投げつけるわけでもな...
音楽

ゴーストフェイス・キラー『Set the Tone』─ まだ開いていない引き出し

ゴーストフェイス・キラー(Ghostface Killah)の2024年作『セット・ザ・トーン(Set the Tone)』を聴いていて、あらためて不思議に思った。 この人には、まだ引き出しがある。 出典:Artpedia/ゴ...
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レイクウォン『Shaolin vs. Wu-Tang』 ─ ウータンの「普通」をつくった男

レイクウォンの『シャオリンvs.ウータン(Shaolin vs. Wu-Tang)』を聴いていると、不思議な感覚になる。 RZA(レザ)がつくった初期ウータンの音とは少し違う。ビートはもう少し派手で、音の感触も現代的だ。それでも、レ...
音楽

RZA(レザ)『ゴースト・ドッグ : 侍の道』─ 感覚で編集された世界

ウータン・クランの『Enter the Wu-Tang (36 Chambers)』、いわゆる「燃えよウータン」を初めて聴いたとき、強烈だったのは、その音が当時のヒップホップの「強さ」と少し違っていたことだった。 音は籠っている。サ...
アート

混ぜすぎた美術史 131 ~幻想絵画とヨーロッパの美術観Ⅱ ― 形式とイメージのあいだ

5. 「確からしさ」の揺らぎ では、イメージが思考を生み出すのだとすれば、私たちが現実を理解するということは、どういうことなのか。 ここで、もう一つ考えておきたいことがある。 それは、私たちが何を現実らしいと感じ、何を確...
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混ぜすぎた美術史 130 ~幻想絵画とヨーロッパの美術観Ⅰ ― イメージが思考する

1. 目に見えるものから、目に見えないものへ 戦後のアメリカ美術を見ていくと、絵画とは何か、美術とは何かという問いが、次第に強くなっていく。 抽象表現主義では、描く行為や絵具の物質性が前面に現れる。ミニマリズムでは、作品の形や...
アート

混ぜすぎた美術史 129 ~ヤン・ファーブル

ヤン・ファーブル(1958–、ベルギー) 昆虫の鎧をまとった身体 ヤン・ファーブルの作品を見ると、まず美しいと思う。 青や緑に光る甲虫の翅。金属のような光沢。細かく並べられた昆虫の身体。 出典:Artpedia/ヤ...
アート

混ぜすぎた美術史 128 ~マティ・クラーワイン

マティ・クラーワイン(1932–2002、ドイツ/フランス) 世界を一枚に詰め込む絵画 マティ・クラーワインの絵を見ると、まず「これは誰の絵なのだろう」と思う。 白人の身体があり、黒人の身体がある。天使や神のような姿があ...
アート

混ぜすぎた美術史 127 ~オッド・ネルドラム

オッド・ネルドラム(1944–、スウェーデン生まれ・ノルウェー) 日常の裏側にある闇 オッド・ネルドラムの絵には、妙な違和感がある。 人物も、岩も、空も、海も、火も、特別なものではない。 それなのに、画面を見ている...
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