音楽

ヒップホップは編集から始まった ─ アフリカ・バンバータ『Death Mix」からグランドマスター・フラッシュ『The Message』へ

ヒップホップの黎明期を調べていて面白いのは、最初から「新しい音楽を作ろう」として始まったわけではないことだ。 1970年代のブロンクスには、楽器を買いそろえる余裕がなかった。しかし、レコードはあった。 出典:Artpedia/...
コラム・アート概論

認知の編集Ⅱ 制作が教えてくれた境界

前章では、鑑賞とは「認識・保留・評価」を行き来しながら作品と向き合う営みであることを述べた。 制作に携わるようになると、この「評価」は完成した作品に対して行われるだけではなく、制作の最中にも絶えず繰り返されていることに気づく。描くこ...
コラム・アート概論

認知の編集Ⅰ 鑑賞の三段階 ― 認識・保留・評価のあいだで

作品を鑑賞するとは、「わからなさを保持すること」でもある。 出典:Artpedia/ジョセフ・アルバース「正方形へのオマージュ」 「好きなものを見つけてください」という言葉は、一見するともっとも自由で開かれた鑑賞の態度のように...
アート

混ぜすぎた美術史 102 ~ヨーゼフ・ボイスとクリスト ─ 小籠包的カツカレー

世界を包む芸術 抽象表現主義は、絵画に含まれていたものを極限まで豊かにした。 色、絵具、身体、偶然、精神、時間。 一枚の画面のなかに、それらを全部入れてしまった。 しかし、その豊かさはやがて分解される。 ミニ...
アート

混ぜすぎた美術史 101 ~フルクサス ─ ポップコーンとコーラ、栄養?知りません

ミニマル・アートとコンセプチュアル・アートが、美術を成分分析していったとすれば、その横から突然、ポップコーンとコーラを持って入ってくる人たちがいた。 「栄養? 知りません。」 それがフルクサスだった。 1960年代初頭、...
アート

混ぜすぎた美術史 100 ~ミニマル&コンセプチュアルアート ─ 栄養機能食品としての美術

純粋性はなぜサプリメントになったのか 出典:Artpedia/ドナルド・ジャッド「無題」 抽象表現主義は、絵画という料理が最も豊潤になった瞬間だった。 そこには、絵具の物質感、作家の身体、制作の時間、無意識、精神性といっ...
コラム・アート概論

更新から編集へ ─ 飽和する社会と創造の転換 Ⅲ

異物との出会い ─ 成熟社会の創造性 抽象表現主義のあと、美術は終わらなかった。むしろ、かつてないほど多様になった。 ミニマル、コンセプチュアル、ポップ、ネオ・エクスプレッショニズム。それぞれ異なる方向へ進みながら、同じ問題に...
コラム・アート概論

更新から編集へ ─ 飽和する社会と創造の転換 Ⅱ

抽象表現主義という結節点 ─ 近代美術はどこで飽和したのか もし現代が「飽和」の時代だとすれば、美術はその状態をずっと以前に経験していた。その象徴が、第二次世界大戦後のアメリカで展開した抽象表現主義である。 一般には巨大なキャ...
コラム・アート概論

更新から編集へ ─ 飽和する社会と創造の転換 Ⅰ

飽和する社会 ─ なぜ「新しいもの」が生まれにくく感じるのか 「もう新しいものはない。」 近年、美術だけでなく音楽、映画、ファッションなど、さまざまな領域でその言葉を耳にするようになった。 出典:Artpedia/2026年の...
アート

混ぜすぎた美術史 99 ~フィリップ・ガストン

フィリップ・ガストン(1913–1980、カナダ/アメリカ) 絵画は再び世界へ帰る ─ 純粋性のあとに残ったもの フィリップ・ガストンは、抽象表現主義の中心にいながら、その成功から自ら離れていった画家である。 1950年...
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