音楽

エルヴィス・コステロ『Get Happy!!』― 衝動を設計する

エルヴィス・コステロ は、パンク以後の時代に登場しながら、その延長として語るには収まりきらない音楽家である。初期にはニューウェーブの文脈に位置づけられることが多かったが、彼の仕事を決定づけているのはスタイルではない。むしろその本質は、曲の...
コラム・アート概論

コラム20:正解のない時代の見方 ― アートと判断の射程

アートは「わからなさ」を扱う練習である 世界情勢の複雑化は、単に情報量の増加を意味するのではない。それは、何をもって正しいとするのか、その基準自体が揺らいでいる状態でもある。 出典:Artpedia/首脳会談1 こうした...
アート

混ぜすぎた美術史 25 ~モーリス・ドニ

モーリス・ドニ(1870–1943、フランス) 平面として定義される絵画 モーリス・ドニは、ナビ派を代表する画家であり、同時に理論家でもあった。彼の名前は、ある有名な言葉によって広く知られている。「絵画とは、戦場の馬や裸婦や何...
アート

混ぜすぎた美術史 24 ~グスタフ・クリムト

グスタフ・クリムト(1862–1918、オーストリア) 装飾が極限まで高められた絵画 グスタフ・クリムトは、19世紀末ウィーンを代表する画家である。彼の作品は、金箔と装飾に覆われた独特の画面によって知られている。 クリム...
アート

混ぜすぎた美術史 23 ~アルフォンス・ミュシャ

アルフォンス・ミュシャ(1860–1939、チェコ) 装飾として広がり、起源へと向かうイメージ アルフォンス・ミュシャは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した画家・デザイナーである。彼はアール・ヌーヴォーを代表する存在と...
アート

混ぜすぎた美術史 22 ~ジェームズ・アンソール

ジェームズ・アンソール(1860–1949、ベルギー) 仮面と群衆のカツカレー ジェームズ・アンソールは、19世紀末の混成が制度として整えられていくその只中で、そこに入りきらないものを画面に引き戻した画家である。 彼の作...
アート

混ぜすぎた美術史 21 ~ ジョルジュ・スーラ

ジョルジュ・スーラ(1859–1891、フランス) 光を粒に分けて組み直す絵画 ジョルジュ・スーラは、印象派のあとに現れた画家である。彼はその表現をそのまま受け継ぐのではなく、いったん分解し、理性的に組み立て直そうとした。 ...
アート

混ぜすぎた美術史 20 ~ 混成の制度化

美として整えられるカツカレー すでに混ざり始めてしまった世界は、もはや驚きではなくなっていた。問題は、それをどう扱うかである。 異なる文化、異なる様式、異なる時代のイメージ。それらは避けることのできない前提として、画面の中に...
音楽

ダミアン・マーリー『Welcome to Jamrock』― 内側から広がるレゲエ

ジャムロックの位置 Damian Marleyは、レゲエの象徴的存在である ボブ・マーリー を父に持つアーティストであり、ダンスホール以降の感覚とヒップホップ的な要素を取り込みながら、現代的なレゲエのあり方を更新してきた存在...
音楽

クラッシュ『London Calling』、ポリス『Reggatta de Blanc』― 音楽における混成

衝動と設計 『ロンドン・コーリング』と『白いレガッタ』を並べて聴くと、同じ時代に、同じようにレゲエやスカといった外部の要素を取り込みながら、まったく違う種類の音楽が生まれていることに気づく。違いはジャンルではなく、混ざり方の順序にあ...
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