アート

混ぜすぎた美術史 10 ~ 渡辺崋山

渡辺崋山(1793–1841、日本) 知識と観察が交わる視覚 江戸後期、日本には西洋の科学や博物学が少しずつ流れ込みはじめていた。その知識を最も真剣に受け止め、絵画の中で試みた人物の一人が、渡辺崋山である。 崋山は武士で...
音楽

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン:混成するジャズ『Hannibal』『The Light』~ 身体のカツ、精神のカレー

ジャズがまだ未来だった時代 1970年代のジャズは拡張の時代だった。ロックとの融合、電化による音響空間の拡張、フリージャズの精神的深化。ジャズはさまざまな方向へと広がり、音楽の可能性を押し広げていた。 とりわけ マイルスデイヴ...
アート

混ぜすぎた美術史 9 ~ 葛飾北斎

葛飾北斎(1760–1849、日本) 世界を混ぜて描く視覚の発明家 ― 「広がるカツカレー」 葛飾北斎の絵を見ると、まずその構図の大胆さと視点の自由さに驚かされる。《富嶽三十六景》をはじめとする風景版画では、巨大な波の向こうに...
アート

混ぜすぎた美術史 8 ~ 江戸後期

江戸後期 ― 視覚の拡張 江戸中期、伊藤若冲と曾我蕭白は、それぞれ異なる方法で想像力を爆発させた。若冲は自然の観察を極限まで深め、画面の内部に生命の宇宙を作った。蕭白は奔放な筆致で既存の美の秩序を揺さぶり、視覚そのものに衝撃を与えた...
アート

混ぜすぎた美術史 7 ~ 曽我蕭白

曽我蕭白 ―(1730–1781、日本) 奇想と奔放の混成 江戸時代の画家 曽我蕭白 の絵に初めて触れると、その奔放さに驚かされる。うねる筆致、奇妙に歪んだ人体、極端な空間構成。一般的な江戸絵画に見られる整った優美さとはまった...
アート

混ぜすぎた美術史 6 ~ 伊藤若冲

伊藤若冲 ―(1716–1800、日本)  緻密な秩序と混成の饗宴 江戸という安定した社会の中で、日本の絵画は静かに、しかし大胆に「混ぜる力」を育てていった。そしてその混成が、最初に鮮やかな結晶として現れた画家がいる。京都の町...
アート

混ぜすぎた美術史 5 ~ 江戸の安定と文化の成熟

江戸の安定と想像力の広がり 十八世紀の江戸は、戦乱の時代が終わり、社会が長く安定していた時代である。武士の政治のもとで秩序は保たれ、都市文化は成熟し、町人たちの経済力と好奇心が新しい文化を育てていった。 同時に、日本に...
音楽

フランツ・フェルディナンド:『Franz Ferdinand』『You Could Have It So Much Better』『Tonight: Franz Ferdinand』 ― 設計された身体性

ポストパンクの残響とダンスの回路 二十一世紀初頭、ロックはある種の空白を迎えていた。九〇年代の終盤、オルタナティブ・ロックの衝動と自己破壊性はほぼ使い尽くされ、さらにレディオ・ヘッドが電子音響や内省的構造を取り込むことで、ロックは強...
アート

混ぜすぎた美術史 4 ~ グレコ

エル・グレコ(1541–1614, ギリシャ/スペイン) 「ねじれた霊性とカツカレー」 エル・グレコの絵を見ると、まず目を奪われるのは人体の異様なねじれだ。指先や衣の襞は炎のように揺らめき、人物は空へ引き上げられるように伸びて...
アート

混ぜすぎた美術史 3 ~ アルチンボルト、カラヴァッジオ

ジュゼッペ・アルチンボルド(1526–1593, イタリア) 「初代カツカレーシェフ」 ジュゼッペ・アルチンボルトの肖像画を初めて見ると、多くの人は思わず笑ってしまう。果物や野菜、魚、本などを寄せ集めて人間の顔を作る――その発...
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