コラム・アート概論

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コラム9:カウンターのカツカレー ― 成立条件以後の絵画について ~ ブルース・ナウマン以降

出典:Artpedia/ブルーズ・ナウマン 成立条件が完成してしまった後で 二十世紀後半の美術史は、デュシャンからミニマリズム、コンセプチュアル・アート、そしてブルース・ナウマンへと至る過程で、「アートはいかに成立するのか」と...
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コラム8:氾濫するイメージの時代に、絵画はどこに立つのか ― 多世界的視覚環境とヴィジョンの変容

あーとむーす画  アクリル B3 イメージが世界を代表しなくなった時代 現代において、イメージはもはや希少なものではない。スマートフォンやSNS、生成AIの普及によって、視覚像は過剰なまでに生成・流通し、私たちは意識する間もな...
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コラム7:論と情緒の配置 ― ミニマリズムともの派、そして現象学の現在地

ミニマリズムともの派は、ともに表現の主体性や物語性を抑制し、「物がそこに在る」という事実を前景化させた運動である。しかし、その方法と志向は一致していない。両者の差異は、様式や素材の違いに還元できるものではなく、見るという出来事がどこから立...
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コラム6:構図という思考装置 ― ヴェネツィア派からポスト・イメージ時代までの視覚史

ヴェネツィア派絵画とフォトジェニック―「見ることの劇化」としての構図フィレンツェ派が構築した透視図的秩序は、観者の視線を一点に収束させ、理性による世界の把握を理想とした。だがティツィアーノやヴェロネーゼ、ティントレットといったヴェネツィア...
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コラム5:視覚体験の歴史的展開と現代性

見るという行為の複層化が導く表現の未来 視覚の歴史展開――「見ること」は何を意味してきたのか  私たちは生まれた瞬間から世界を「見る」。しかしこの行為は、歴史を通じて同じ意味を担ってきたわけではない。古代から現代に至るまで、視...
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コラム4:デュシャン ー 概念への転換~その先

謎の生成とポストモダン美術における浮上 マルセル・デュシャンは20世紀美術において、もっとも議論を呼び続けた存在である。彼の評価は時代とともに揺れ動き、モダニズムの周縁に置かれたかと思えば、ポストモダン理論の登場によって中心的存在と...
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コラム3:20世紀美術をふりかえる

モダニズム再考 ― フライ/ベル/グリーンバーグ/フリードの系譜と反転 モダニズムという言葉は、20世紀美術を語るとき避けて通れない。だが実際のところ、その中心にいた批評家たち ― ロジャー・フライ、クライヴ・ベル、クレメント・グリ...
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コラム2:純粋と余剰の哲学

文化のごった煮 - プラトンから現代美術、日本文化まで 文化が立ち上がる「皿」としてのコーラ 私たちがカツカレーを思い浮かべるとき、まず視界に入るのは「皿」である。カツとカレーという異質な性格同士が、米とルウという異なる質感の...
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コラム1:文化が煮込まれ、世界が多義化する流れ

古代から江戸後期、そして19世紀モダン爆発へ 古代――世界と人が未分化だった時代 ~原初表現と呪術的可視化の段階~文明の萌芽期、表現は世界を可視化する器ではなく、自然や神秘に内在する力を呼び覚ます媒介であった。神話や儀礼に根ざす造形...
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