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音楽

モーツァルトという存在――白米の極限と、想念としてのカツカレー

白米の時代に生まれたモーツァルト――情報過多以前の創造環境  モーツァルトとは何だったのか。この問いは、天才神話に覆われた人物であるがゆえに、案外真正面から考えられてこなかった。あらゆる才能を「神が与えた」ものとして放置してしまうと...
アート

コラム6:構図という思考装置 ― ヴェネツィア派からポスト・イメージ時代までの視覚史

ヴェネツィア派絵画とフォトジェニック―「見ることの劇化」としての構図フィレンツェ派が構築した透視図的秩序は、観者の視線を一点に収束させ、理性による世界の把握を理想とした。だがティツィアーノやヴェロネーゼ、ティントレットといったヴェネツィア...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝34 ~トゥオンブリー 編

サイ・トゥオンブリー ― 記憶と物語の生成する画面:文化と感情の複層性 サイ・トゥオンブリーは、20世紀後半のアメリカ美術において、極めて特異な存在であった。彼の絵画は単なる抽象表現でもミニマルアートでもなく、古代神話や詩、個人的な...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝33 ~クーニング 編

ウィレム・デ・クーニング― 移民・衝動・身体性の煮込み ウィレム・デ・クーニングは、20世紀のアメリカ抽象表現主義を代表する画家である。オランダ生まれでアメリカに渡った移民であり、その経歴は作品に強く影響している。移民としての経験は...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝32 ~ガストン 編

フィリップ・ガストン ― 叙情と暴力、カツカレー的寓話 フィリップ・ガストンの絵画を前にすると、まず目に飛び込むのは、荒々しい筆致と寓話的なモチーフの混在だ。初期の抽象表現主義的な作品から、後期の象徴性に富んだ人間像や道具類、レンガ...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝31 ~マッタ 編

ロベルト・マッタ ― 宇宙的ごった煮カツカレー ロベルト・マッタの作品は、まさにカツカレー的な「ごった煮」の極致である。画面の中では、チリという民族的ルーツから生まれる土着的なシンボル、ヨーロッパ超現実主義の哲学的・幻想的な世界観、...
音楽

ストラヴィンスキーとプリンス― 三作の発展に見る時代の磁場と創造の力学

《火の鳥》《ペトルーシュカ》《春の祭典》《1999》《Purple Rain》《Around the World in a Day》  芸術史を振り返ると、作家が三つの大きな作品を通じて自らの語法を確立していく例が少なくない。イーゴ...
音楽

混ざらなさの美学 メセニー&コールマン

パット・メセニー × オーネット・コールマン『Song X』をもう一度聴く  1985年に登場した『Song X』は、ジャズ史の中で特異な立ち位置を占める作品である。パット・メセニーとオーネット・コールマンという、異なる美学を担った...
音楽

マーラーとアイヴス ― 内圧と外圧のカオスを煮込む二つの多層性

カツカレーカルチャリズム的交響曲論 多層性の交響曲史に現れた二つの“怪物” 混成・衝突・重層の美学の正体 19〜20世紀の交響曲において、マーラーとチャールズ・アイヴスほど「多層的」で「コラージュ的」な重なりを、それぞれ...
音楽

内的・外的・超越的トライアングル ― マーラー第6番、アイヴス第2番、メシアン《トゥランガリラ》

カツカレーカルチャリズム的“多層響き”論 19世紀末から20世紀にかけての交響曲は、単に長大で複雑な形式を持つだけでなく、響きの方向性が作曲家によって根本的に異なることがある。マーラーは内側からの圧力を音に変換し、アイヴスは外界の雑...
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