音楽

境界の皿の上で鳴る音 ― ケニー・ドーハム『Afro-Cuban』ともう一つのモダン・ジャズ

宙づりの音楽としての『Afro-Cuban』 ケニー・ドーハムのアルバム『Afro-Cuban』は、そのタイトルが示すほど明快な音楽ではない。むしろ聴き手に残るのは、「これはジャズなのか、キューバ音楽なのか」という判断不能な...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝66 ~立石大河亞 編

立石大河亞 ― 無毒な過剰、世界への全面的同意 出典:Artpedia/立石大河亞 過剰の磁場に現れた「異様な無毒性」 立石大河亞は、横尾忠則や田名網敬一と同じ戦後日本の高密度なイメージ生成の磁場に属しながら、きわめて異...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝65 ~田名網敬一 編

田名網敬一 ― 焼野原からイメージの海へ 出典:Artpedia/田名網敬一 焼野原の反転としてのイメージ洪水 田名網敬一の作品世界を特徴づけるものとして、まず挙げられるのは、イメージが秩序を失ったまま増殖し続ける、その...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝64 ~横尾忠則 編

描き続けるしかない地点 ― 横尾忠則のエネルギー 出典:Artpedia/横尾忠則 達成の記憶 ― 横尾忠則のポスターが起こした事件 横尾忠則の仕事を語るとき、1960〜70年代のポスターを避けて通ることはできない。そこ...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝63 ~金子國義 編

金子國義 ― 耽美の型が現実になるとき 出典:Artpedia/金子國義 中性の静止像という入口 金子國義の作品に初めて触れたとき、多くの鑑賞者が受け取るのは、性別の輪郭が曖昧な、感情の起伏を極端に抑えた人物像である。白...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝62 ~中西夏之 編

中西夏之 ― 絵画場としての絵画 見ることが生成される場所について 出典:Artpedia/中西夏之 像ではなく「場」をつくるという転回 中西夏之の絵画を前にすると、まず戸惑いが生じる。そこには鮮やかな色面があり、...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝61 ~宇佐美圭司 編

宇佐美圭司 ─ ミニマリズムと日本的思考、身振り、アルゴリズム的世界感 出典:Artpedia/宇佐美圭司 ミニマリズムの方法を引き受けるということ ― 日本的思考との緊張関係 宇佐美圭司の絵画は、しばしばミニマリズム的...
音楽

スティング ― 混成の美学と〈静かな火〉―『…Nothing Like the Sun』を中心に

パンクとレゲエ、ポップとユング心理学、文学とジャズ ─ スティングほど、互いに遠い要素を自然に並置し、新しい表現の〈温度〉をつくりだす音楽家は少ない。1987年の『…Nothing Like the Sun』は、その混成的感性の成...
音楽

薄さのリアリティ ― スタイル・カウンシル『café Bleu』について

スタイル・カウンシルの『Café Bleu』(1984年)は、しばしば「おしゃれで軽い」「洗練されているが薄い」と評されてきた。実際、このアルバムにはザ・ジャム期の切迫感や、アメリカ黒人音楽の持つ身体的な厚みはほとんどない。だが、...
音楽

椅子の上で叫ぶこと ― ティアーズ・フォー・フィアーズ『Songs from the Big Chair』と80年代ポップの深層

叫びが制度化された後で 1985年、ティアーズ・フォー・フィアーズの『Songs from the Big Chair』が世界的ヒットを記録したとき、多くのリスナーは説明しがたい感覚を抱いた。それは高揚でも反抗でもない。むし...
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