2026-01

音楽

完成の内部で止まる音楽 ― バルトークのヴァイオリン協奏曲と宙づりのモダン

封印された協奏曲と、残された協奏曲 バルトークのヴァイオリン協奏曲は二曲存在する。しかしこの二曲は、単に初期と後期の作品という以上に、彼が「モダンとは何か」をどのように捉え直していったかを、きわめて鮮明に示す対照的な関係にあ...
音楽

2つの宙づりのモダン ―ドルフィー『アウト・トゥ・ランチ!』、マイルス『ネフェルティティ』について

エリック・ドルフィー『アウト・トゥ・ランチ!』 エリック・ドルフィーの『Out to Lunch!』(1964年)は、フリー・ジャズの代表作として語られることが多いが、その音楽的実態は、一般に想定される「自由即興」や「無調的...
アート

コラム9:カウンターのカツカレー ― 成立条件以後の絵画について ~ ブルース・ナウマン以降

出典:Artpedia/ブルーズ・ナウマン 成立条件が完成してしまった後で 二十世紀後半の美術史は、デュシャンからミニマリズム、コンセプチュアル・アート、そしてブルース・ナウマンへと至る過程で、「アートはいかに成立するのか」と...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝73 ~クーンズ 編

ジェフ・クーンズ ― 映えと萌えの完璧な装置 出典:Artpedia/ジェフ・クーンズ ジェフ・クーンズの位置付けと直感的印象 ジェフ・クーンズは現代美術の中で、誰にでも理解可能な作品を提示する作家として世界的に知られて...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝72 ~マイク・ケリー 編

回収されないイメージの倫理 ― マイク・ケリーと90年代キッチュ 出典:Artpedia/マイク・ケリー 発見としてのマイク・ケリー ― 90年代文化の入口に立つ存在 マイク・ケリーを知るきっかけが、ソニック・ユースの『...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝71 ~サーレ 編

混成の画面、意味の解放 ― デイヴィッド・サーレとカツカレーカルチャリズムの現在地 出典:Artpedia/デイヴィッド・サーレ ポストモダン絵画の「無責任さ」を引き受ける画家 デイヴィッド・サーレは、1980年代アメリ...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝70 ~ウィンタース 編

芽生える抽象 ― テリー・ウィンタースと無意識の形態学 出典:Artpedia/テリー・ウィンタース 時代に回収されない絵画 テリー・ウィンタースはしばしば、1980年代以降のアメリカ絵画の文脈で語られる。しかし彼の作品...
音楽

生成は条件に耐えられるか ― オーネット・コールマン《チャパカ組曲》について

ゴールデン・サークルと《チャパカ組曲》─ 生成の極点と条件化された場 オーネット・コールマンを語る際、しばしば象徴的に引き合いに出されるのが《At the Golden Circle Stockholm》(1965)である。...
音楽

完成という自由 ― プロダクションは意味か、痕跡か、条件か ― ラヴェル、ザッパ、ボウイ、ラウシェンバーグ、カッツにみる完成度と時代の受容

謎のある音楽と、謎のない音楽 ― 解釈の対象から経験の環境へ 音楽には「謎」があった、と感じられる時代がある。ベートーヴェン、ブラームス、マーラー、ブルックナーといった作曲家たちの作品には、構造の奥に何か解き切れないものが潜んでおり...
音楽

ラヴェル《ダフニスとクロエ》と完成度の美学

祝祭でありながら熱狂しない音楽 モーリス・ラヴェルの《ダフニスとクロエ》は、20世紀初頭のバレエ音楽の中でも特異な位置を占めている。古代ギリシャの牧歌的恋愛譚を素材とし、巨大なオーケストラと合唱を用いた祝祭的作品でありながら、実際に...
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