2026-01

アート

コラム14:冷めても噛める ― カツカレーカルチャリズム的制作倫理

カツカレーの構造になぞらえながら、多文化が「混ざりきらないまま共存する」あり方を考える。アートや社会における異文化の出会い、境界、余白が生む面白さやケアの感覚を、身近な比喩で読み解く。
音楽

理屈より先に、うまい ― トランス以前/以後のロック ~ ドアーズとクーラ・シェイカー、入口を開いてしまった二つの1st

ドアーズ ロックはいつ「場」を失ったのか ロックが強度を持っていた時代とは何だったのか。その問いを立てるとき、しばしば語られるのは政治性や反抗、世代論である。しかし本稿では別の角度から考えたい。ロックが本当に力を持っていた瞬間...
映画

身体は逃れない ― 『山猫』と『ヴェニスに死す』から読むヴィスコンティ

ルキノ・ヴィスコンティ ルキノ・ヴィスコンティの『山猫』と『ヴェニスに死す』は、一見すると題材も時代も異なる作品である。前者は19世紀半ばのシチリアを舞台に、ガリバルディの統一運動という歴史的転換期を背景とし、後者は20世紀初頭のヴ...
アート

コラム13:出会いの設計 ― 宿らせない表現のための覚書

完成ではなく、遭遇としての作品 作品は、完成した瞬間に閉じるのではなく、鑑賞者との出会いの瞬間に開く。この視点の転回は、近年の絵画や現代美術の受容を考えるうえで、ますます重要になっている。主題やコンセプト、社会的メッセージの...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝84 ~大竹伸朗 編

大竹伸朗 ― 盛りすぎた世界の体温 出典:Artpedia/大竹伸朗 スクラップブックという出発点 ― 幕ノ内マシマシの誕生 大竹伸朗が美術の文脈で広く知られるようになった契機は、1970年代末から継続的に制作されたスク...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝83 ~大岩オスカール 編

揺らぎのユートピア ― 大岩オスカールと未決定の世界線 出典:Artpedia/大岩オスカール 寓意を拒む風景 近年、大岩オスカールの絵画はしばしば「不思議」「寓意的」「終末的」といった言葉で語られてきた。しかし彼の作品...
音楽

まかないからメニューへ ― ビョークの一時代 ~ ポストとホモジェニックのあいだ

ビョークをどこで聴き終えるか ビョークという音楽家は、しばしば「すべてを通して聴くべき存在」として語られる。デビューから最新作までを一本の進化の物語として捉え、実験性の深化やコンセプトの高度化を評価軸に置く語り方である。しか...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝82 ~バーニー 編

マシュー・バーニー ― 硬化する身体と幸福停止の美学 マシュー・バーニーの作品は、強い造形的印象や神話的なモチーフにもかかわらず、鑑賞後に明確な理解や快楽を残さない。そのわかりにくさは、1990年代的シニシズムやゴシック趣味として説...
アート

カツカレーカルチャリズム画家列伝81 ~ファーブル 編

ヤン・ファーブル — 過剰な造形と観念の緊張~カツカレーカルチャリズム以後の視座から 出典:Artpedia/ヤン・ファーブル 骸骨と甲虫 — 文化としての不気味さ ヤン・ファーブルの作品に対して、多くの観者が最初に抱く...
映画

才能が宿ってしまう身体 ― 「国宝」から考える表現の重さ

映画「国宝」を見ている途中から、マルセル・カルネの『天井桟敷の人々』の記憶が不意に立ち上がってきた。物語の細部が似ているわけではない。呼び起こされたのは、才能や芸が人に与える自由ではなく、むしろ人を縛り、消耗させ、個人の人生を超え...
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